【2025年最新版】茨城で注文住宅を建てるためのガイド|土地・費用・間取り・補助金などを解説
「茨城で注文住宅を建てたい」。そんな方のために、公的データをもとに土地相場・費用感・人気の間取り・最新制度(省エネ義務化・補助金)を1本で網羅。
ジュン・ホーム(茨城県日立市)が、日立・水戸・ひたちなかを中心に失敗しない家づくりの要点をお届けします。
注文住宅を建てるための基礎知識
- 茨城の住宅地の平均地価は33,630円/㎡(2025年公示、県平均)。県南TX沿線(守谷・つくば)は高め、県央・県北は抑えめで選択肢が広い。
- 住まい手の傾向(全国・フラット35利用者):平均年齢44.3歳、平均世帯年収661万円。家づくりの中心は子育て期。
- 注文住宅(建物のみ)の全国平均建設費は3,861.1万円(2023年度)。コスト上昇下でも、茨城は土地費用を抑えやすいのが強み。
- 2025年4月から新築は省エネ基準適合が義務化。確認手続きや仕様の選定が重要に。
- 新築・リフォーム向けの国の補助事業(住宅省エネ2025キャンペーン)が利用可能。最新の受付状況を確認しながら計画を。
【エリア別】茨城県の住宅地価(2025年公示)と住み心地の傾向
下表は住宅地の平均価格(円/㎡)です。地価は駅近・道路付け・形状・用途地域などで大きく変わります。目安としてご覧ください。
市区町村 | 住宅地 平均価格(円/㎡) | ポイント |
---|---|---|
茨城県平均 | 33,630 | 県央・県北は手頃、TX沿線は高めで二極化。 |
水戸市 | 39,554 | 生活利便と自然のバランス。選べるエリアが広い。 |
日立市 | 34,147 | 海・山の自然と落ち着いた住環境。駐車2〜3台確保しやすい。 |
ひたちなか市 | 31,993 | 単価は抑えめ。分譲も多く土地探しの選択肢が豊富。 |
つくば市 | 70,177 | 研究学園都市&快速アクセスで人気。資産性重視に。 |
守谷市 | 122,076 | TX始発で都心通勤に強い。県内トップクラスの水準。 |
出典:国土交通省公示地価
茨城県の注文住宅の広さ:持家(新設)の平均延床面積〈2025年8月〉
e-Stat「着工住宅:市区町村別、工事別、利用関係別(第15表)」2025年8月分から、持家(新設)の床面積の合計(㎡)と内部算出した平均延床面積(=床面積合計÷戸数)および坪換算(㎡÷3.305785)を掲載しています。月次値のため、年度計とは数値が異なる点にご留意ください。
市区町村 | 持家(新設) 床面積合計(㎡) | 平均延床面積(㎡/戸) | 坪換算(坪/戸) |
---|---|---|---|
水戸市 | 6,878 | 109.2 | 33.0 |
日立市 | 2,108 | 105.4 | 31.9 |
ひたちなか市 | 3,638 | 103.9 | 31.4 |
つくば市 | 6,835 | 106.8 | 32.3 |
守谷市 | 1,765 | 117.7 | 35.6 |
出典:国土交通省「建築着工統計」第15表(市区町村別、工事別、利用関係別)、2025年8月分。
※平均値は元表の「持家(新設)」の戸数と床面積から算出しています(戸数の掲出は省略)。
夏の暑さ・冬の寒さに備える。茨城の気候風土に合わせた注文住宅の家づくりのポイント
茨城県は、夏の蒸し暑さと、冬の乾燥した冷たい「からっ風」が特徴で、一年を通して寒暖差が大きい地域です。また、地震への備えも欠かせません。
この気候風土の中で、一年中快適で、光熱費を抑えながら永く安心して暮らせる家を建てるには、国の定める基準を正しく理解し、それを上回る性能を目指すことが重要になります。
茨城県で求められる注文住宅の断熱性能(UA値)の基準
住宅の断熱性能は、UA値(外皮平均熱貫流率)という数値で表されます。これは「家の中からどれだけ熱が逃げやすいか」を示す指標で、数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高い家であることを意味します。
国は、日本全国を気候条件に応じて8つの地域に区分しており、茨城県のほとんどの地域は「6地域」(一部山間部などは「5地域」)に分類されます。2025年4月からは、すべての新築住宅でこの地域区分に応じた省エネ基準(断熱等性能等級4)を満たすことが義務付けられます。
断熱等性能等級 | 目安となる住宅レベル | UA値の基準 (W/m²K) [6地域] |
---|---|---|
等級4 | 2025年~ 義務化基準 | 0.87 |
等級5 | ZEH(ゼッチ)基準 | 0.60 |
等級6 | HEAT20 G2 グレード | 0.46 |
等級7 | HEAT20 G3 グレード | 0.26 |
1. 夏の高温多湿への対策:「高断熱」と「日射遮蔽」
夏の厳しい暑さを防ぐには、まず「高断熱」が基本です。2025年から義務化される等級4(UA値 0.87)は、あくまで最低基準です。夏の冷房効率を高め、快適な室温を保つためには、国が推奨する省エネ住宅の基準であるZEHレベルの等級5(UA値 0.60)以上を目指すことが一つの目安となります。
さらに、夏の日差しは窓から最も多く入ってきます。深い軒(のき)や庇(ひし)を設けて高い位置からの日差しをカットしたり、窓ガラスに遮熱タイプのものを選んだりする「日射遮蔽(にっしゃしゃへい)」の工夫を組み合わせることで、室温の上昇を効果的に防ぎ、冷房への依存を減らすことができます。
2. 冬の寒さと乾燥への対策:「高気密」と「計画換気」
冬の厳しい寒さや「からっ風」から室内を守るには、高い断熱性能に加えて「高気密」であることが重要です。家の隙間をなくし(C値の数値を小さくする)、暖めた空気を外に逃がさないことで、効率的に室温を保ちます。
そして、高気密・高断熱な家では、新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出する「計画換気」が不可欠です。熱交換型の換気システムを導入すれば、外の冷たい空気を室温に近づけてから取り込むため、寒さを感じにくく、暖房のエネルギーロスも最小限に抑えられます。
3. 地震への備え:「耐震等級」と「地盤調査」
茨城県は地震が多い地域の一つです。万が一の揺れに備え、国が定める最高の耐震基準である「耐震等級3」を標準とすることをおすすめします。これは、消防署や警察署など、防災の拠点となる建物と同等の強度です。
また、どんなに頑丈な建物を建てても、それを支える地盤が弱ければ意味がありません。家を建てる前には必ず地盤調査を行い、必要であれば地盤改良工事を行うことが、安心の第一歩です。
ジュン・ホームでは、環境に負荷をかけず、ご家族の暮らしを第一に考えた家づくりとしてZEH(ゼッチ)住宅を推奨しています。注文住宅・企画住宅ともに、ZEH住宅が求める断熱等性能等級5(外皮平均熱還流率Ua値0.6)をクリアする家づくりを標準としており、高い断熱性能によって、日々の冷暖房にかかるエネルギーの削減に貢献します。
よくある質問
- 茨城で平屋は現実的?
- 県央・県北は敷地が確保しやすく平屋計画と相性◎。一方、TX沿線は地価が高めのため、延床効率の高い2階建ての方が総額を抑えやすいです。
- 家づくりの平均年齢や年収は?
- フラット35利用者の全国平均では44.3歳/661万円。子育て期に重なる傾向です。
- 補助金は使えますか?
- 住宅省エネ2025キャンペーンで新築・リフォームともに対象メニューがあります。毎期の上限に達すると終了するため、早めの申請準備が安心です。
- ハザードはどこで調べる?
- 国の「重ねるハザードマップ」が網羅的で便利。市のハザードも併用を。
まとめ|茨城で「わたしたちらしい」注文住宅を
茨城は土地コストの優位性があり、広い敷地 × 自由設計を実現しやすい地域です。
ジュン・ホームは日立市を中心に水戸・ひたちなか ほか県内全域で対応。自然素材とパッシブ設計で、永く心地よい住まいをご提案します。