COLUMN

コラム

プロが教える家づくりヒント集~設計&間取り編~

2021年12月1日

一級建築士 石川 泰子
家を建てることは暮らしを楽しむための手段であり、家を建てること自体が目的ではありません。
どんな家に住みたいか、ではなく「どんな暮らしをしたいか」を何より大切に考えるのがジュン・ホームの家づくり。
今回は、家事ラクや収納上手など女性目線の設計を得意としつつ、
デザインでは断然男前テイスト推しの石川が、設計についてお話しします。

Q.間取りは何を重視するべきですか?

A.  「こんな暮らしがしたい」という理想のライフスタイルを叶えることをぜひ優先してください。
ヒアリングでは、趣味を楽しむためのホビールームが欲しい、BBQのできるウッドデッキが欲しいなど、暮らしのEnjoyに関わるご要望もじっくり伺います。
そのうえで、普段の暮らしをもっと楽しく快適なものにできるような、「家事ラク」や「省エネ」の間取りをご提案するのが私のスタイルです。
ご家族への共感と、ちょっとした遊びゴコロを大切に、自分自身も「住みたい!」と思える最高の設計を心がけています。

Q.家事ラクの間取りってどんなものですか?

A.  食事の支度や後片付け、洗濯や掃除など、日々の家事が効率的にこなせる間取りのことです。
私自身、仕事と子育てを両立しながら家事をしてきた経験値がたっぷりあるので、家事ラク&時短の間取り設計も得意です。家事にかける時間を短縮した分、心と時間にゆとりがうまれ、家族と過ごす時間がより豊かなものになります。
また、家事ラクの基本である回遊動線の間取りは、行き止まりがないのでお子様が家の中をぐるぐる走り回って遊べるというメリットもあり、子育て世代の方にもおすすめです。

Q.間取りの工夫で省エネできるんですか?

A.  はい、できます。
たとえば、一般的な掃き出し窓1枚から入る太陽の光はおよそ1,000ワット相当の電気ストーブと同等の熱量を持っているため、窓の配置や大きさを工夫することで暖房器具の出番を減らせます。
逆に夏場は、低い窓から高窓へと風の通り道を設計することで熱気を家の外へ逃がすことができます。
このように自然の力を活用した設計をパッシブデザインと呼びますが、それを活かすためには気密・断熱性など建物の性能が重要です。
さらに、その土地の陽当たりなどを考慮して設計することも大切です。

Q.住まいの性能について教えてください

A.  ジュン・ホームの住まいは間取りやデザインだけでなく、性能もかなりスゴイんです。
省エネ性能のひとつの指標となるUA値は、一般的な住宅が0.87であるのに対してジュン・ホームが提案する規格住宅はおよそ0.51。
標準仕様ですでに、ZEH基準の0.6以下を軽々とクリアしています。
省エネの住まいは低燃費で家計や環境にやさしいだけでなく、温度差によるヒートショックや万病のもととなる冷えなどの健康リスクも少ない”家族にやさしい家”なのです。